どなたの名号?

昨日は、真長寺さんにお邪魔して、お名号を見せてもらいました。

六字名号この写真は、分かりやすくするために色調を変えていますが、この写真のように、見せていただいたお名号は六字名号で、左右に「善導大師、法然聖人、親鸞上人、真仏上人、顕智上人……」と、相承が書かれていました。

この形式は、真慧上人のお名号でよく見かける形式です。

なので、私は真慧上人のお名号かと思っていました。

ずいぶん昔に見せていただいたのですが、今回改めて見せていただくと、真慧上人のお名号ではありませんでした。

相承の最後、左に「真慧上人」、右に「應真僧正」と書かれているので、応真上人より後のものだったのでした。

では、どなたが書かれたものなのでしょうか?

堯応上人の署名

相承の最後、左側の、やや名号寄りに、「釋尭應 書之」と書かれています。

「尭應」つまり「堯応」という人がこれを書いたわけです。

でも、「堯応」とは一体誰なのでしょう?

高田派第10世真慧上人の息子が第11世応真上人です。そして応真上人が養子に迎え入れたのが、第12世堯慧上人。堯慧上人の息子が第13世堯真上人です。

これでいくと「堯応」という名前は出てきません。おそらくどなたかが一時期「堯応」という名を名乗られていたのでしょう。

応真上人の名は書かれているので、「堯応」とは堯慧上人のことでしょうかと、その場では話していました。

ただ、家に帰って調べてみると、違っていました。

天正8年(1580年)5月25日の正親町天皇の綸旨に、堯真上人のことが「当寺住持堯応僧正御房」と書かれているのです。

つまり、「堯応」とは堯真上人のことだったのでした。

今日は、堯応上人、つまり、高田派第13世堯真上人の貴重なお名号を拝見させていただきました。
真長寺さん、どうもありがとうございました。