法名・仏壇・法事

今日は、聞法会でした。
『お寺は何のためにあるのですか?』を読みました。
今回読んだのは、44頁から55頁までです。

少し、内容を紹介すると…

法名について

法名は、仏弟子としての名前です。
ですから、生きている間にいただくのが、本来です。
僧侶であれば、仏弟子として、生きている間に法名をいただきます。
僧侶でなくても、法名はいただけますが、生前にいただかなかった場合は、葬儀のときに住職がつけることになります。

大多数の一般の方は、葬儀のときにいただくことが多いので、死んでからのイメージを持たれる人も多いでしょうが、本来は、生きている内にいただくものなのです。

ですから、法名は、お葬式の準備のためではなく、仏さまを人生の師と仰ぎ、仏弟子として人生をよりよく生きるためにつけるものです。

仏壇について

お仏壇は、特定の故人(〇〇家の先祖や先に亡くなられた家族)の入れ物ではありません。
私たち一人ひとりが、仏さまに出遇うためのもの、仏の教えに生きる私のよりどころと仰ぐのが、お仏壇です。

「亡くなられた家族を縁として、真如の仏さまに手を合わせる。苦しいときは仏さまに愚痴を聞いてもらい、悲しいときは仏さまの前で思いっきり泣き、うれしいときは仏さまに報告し、日常の出来事を仏さまと会話する。」そういう尊い時間を過ごすのが、お仏壇です。

法事について

法事(仏事)は、亡くなった人のためではなく、あとに残った私たちのために行うものです。
お経は、亡くなった人を慰めるための呪文ではなく、生きている私たちへの仏さまの説法です。
私たちが故人を心配するのではなく、仏さまとなられた故人が私たちを心配され、私たちを教え導いてくださっているのです。そのことに気付かせていただき、生きている私たちが仏さまの教えを聞かせていただくのが、法事です。

……などなど、そういう話をさせていただきました。
今回は、日常的な事柄でしたので、参加者のみなさんとお話ししながら進めさせていただくことができ、楽しく尊い時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました。

花

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