阿弥陀仏とお釈迦さま

6月14日(木)は、坊守会でした。

弥陀成佛のこのかたは いまに十劫をへたまえり
法身の光輪きわもなく 世の盲冥をてらすなり

弥陀成佛のこのかたは いまに十劫と説きたれど
塵点久遠劫よりも ひさしき佛とみえたもう

という二つの和讃についてお話ししました。

初めの和讃は、阿弥陀仏が仏となってから十劫が経ったというもので、後の和讃は、阿弥陀仏が仏になって十劫と説いているけど、実はもっとずっと昔から仏だったんですよ、というものです。

ただ、これだけだと説明しにくいので、もう一つ、

久遠実成阿弥陀佛 五濁の凡愚をあわれみて
釈迦牟尼佛としめしてぞ 迦耶城には応現する

という和讃も一緒にお話しました。

これは、阿弥陀仏は、ずっと昔から仏であって、お釈迦さまも阿弥陀仏がこの世に現れた姿なんだ、というものです。

これによれば、阿弥陀仏もお釈迦さまも実は同じ仏で、本体は久遠実成の阿弥陀仏なんだ、ということになります。

和讃に表されたこういう考え方は、親鸞聖人としては、むしろ特異で、『教行証文類』では見受けられません。また、晩年は、阿弥陀仏の仏身論としては、法性法身と方便法身という二種法身説で説明されるようになります。そういうことをお話しさせていただいた後、二種法身の一例として、「自然法爾の御書」について解説させていただきました。

ちなみに、阿弥陀仏とお釈迦さまとの関係についても、親鸞聖人はこれらの和讃以外では、基本的に別の仏として捉えられています。
ですが、今ここに書いていて気づいたことですが、講義ではそのことをお話しし忘れていました。(^_^;)
阿弥陀仏とお釈迦さまの関係については、次回の坊守会の冒頭でまたお話しさせていただきます。
次回坊守会は、7月12日(木)です。

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