七宝
今日は、津中日文化センターで「浄土三部経を読む」の講座がありました。
今回は、『大経』上巻の最後に書かれている浄土の様子についてお話ししました。
浄土の宝樹や宝池や、浄土に咲く蓮の花についてなどです。
浄土の宝樹や宝池は、七宝(七つの宝)でできていると経典に書かれています。
七宝の内訳は、経典によっても異なりますが、『大経』によれば、
金・銀・瑠璃・玻璃・珊瑚・碼碯・硨磲
になります。
瑠璃(るり)は、ラピスラズリではないかと言われています。
玻璃(はり)は、水晶です。
珊瑚(さんご)は、海のサンゴです。
碼碯(めのう)は、メノウで、縞模様になっている宝石です。
硨磲(しゃこ)は、シャコ貝の貝殻です。
ただ、ここに書かれている七宝も、それらがそのまま浄土にあるということではなく、この世のものにたとえるなら七宝のようなもので浄土の宝樹はできているという意味で、実際の浄土の美しさは、私たちの想像を遙かに超えているはずです、ということをお話ししました。